かわいた日差しが部屋の中を照らす。 土曜日の朝。 服を着替え、近くのパン屋に向かう。 ドアを開け中に入ると、香ばしい甘い香りに包まれる。 いつもの。 顔見知りのおやじがふくらとした紙袋を 渡してくれる。 相変わらず愛想はない。 代金を払い 袋の中をのぞくと...

頭の中にはまだ白い霧が漂っている。 目覚めの朝 明るい日差しが窓辺からさしこむ。 眠たさの中 カフェをいれる。 部屋の中に香りがあふれ 香ばしさが 新しい朝を知らせてくれる。 カフェで始まる 私のいちにち。 hideo 2020/12/25

ここちよい風がほほを撫でていく ５月は気持ちも爽やかになる季節 花たちが美しさ、あでやかさを競い合う。 森。林の中で静かに花開く純白の美しさ 少女はカフェのテーブルに 一輪のすずらんをおき うっとりと見つめている その先には この純白の天使が...

街角に立つと楽しい音楽が聞こえてくる。 行き交う人たちは楽しそうに微笑みをかわす。 私はカフェに一人。 冬の夕暮れは早く外は暗くなり 人々のざわめき。 赤、、黄、ブルーとあでやかな衣装をまとったツリーが 目の前で輝き 子供たちの笑い声が聞こえてくる。 今日はノエル hideo...

待ちましょう。 いつも心の中で想い面影をもとめている。 昼そして夜 風の音に想う でもそこには思う人の影はない。 いつまでもいつまでも帰りくる その香り、ぬくもりを 待ちましょう 帰くるその日を。 hideo 2010 12/4

秋の日のヴィオロンのためいきの・・・。 ヴェルレーヌは詩う。 心の中を寂しい、寒いが通り過ぎ、そしてあふれる季節。 セピアの世界、真っ赤な色 ただせつなく、 鳥たちの歌も淋しく物悲しい。 私の中もせつないため息が 通り過ぎていく。 hideo 2020/11/23

雨の日は気持ちが沈む。 そして寂しさ、むなしさが体を包んでいく。 そんな時カフェに入り一杯のカフェ。 外をながめ降る雨を見つめていると 何かあたたかい気持ちがひろがってくる。 そして一杯のカフェ。 じっと静かに降る雨を見つめる私が そこにいる。 hideo 2020/11/21